11月中旬、甲府市の北部にある昇仙峡は紅葉の時期を迎えていた。
中央道を降り、甲府の市街地を北へ進んでいく。
徐々に家は少なくなると共に、登り坂となった。
途中の展望台から眺めた甲府の町と富士山。
周りを山に囲まれた山梨っぽい風景を望む。
やがて駐車場が見えてきた。
昇仙峡の一番下流の天神森の駐車場に車を停める。
ここから仙娥滝まで4.2キロのトレッキングだ。
遊歩道を歩いていく。
まだ赤くなっていない葉っぱもあるものの、多くの木々が赤やオレンジに染まっている。
遊歩道は山の中の谷にあるため、太陽の光が中途半端に入ってくるのが残念だ。
枝の先ほど赤く染まっている木。
光を浴びてとても美しく見える。
さて、ここの遊歩道では様々な奇岩を見ることができる。
これは「猿岩」と名付けられた岩。
猿のように見えるかららしい。
ご丁寧に説明用のQRコードがそれぞれの岩が見れる場所に設置されている。
こちらは「大佛岩」。
確かに仏が座の上に座っているように見える。
星座と一緒でネーミングにはセンスが必要なのだろう。
橋の上から眺めた景色。
雰囲気がよいなと思った。
カメラのコントラストを変えると、いっそう紅葉が美しく見える。
ちょっとした休憩所があった。
真上に真っ赤に染まったモミジがあったので撮影。
2キロ以上歩いたため、腹が減ってきた
休憩も兼ねて、樹光庵というお店に入った
店前にはなぜかゴジラが置かれている…
店内で食事をとることもできるが、せっかく天気がいいので、外のテラスで食べることにした。
イワナの塩焼きの定食。
近くの川でとれたものらしい。
お腹もいっぱいになり、散策を再開する。
奥に見えるのが覚円峰。
昇仙峡のシンボルだ。
この辺に来ると人も多くなる。
左のそびえ立つ岩山が覚円峰。
由来は覚円という僧侶が岩の上で修行をしたかららしい。
カラフルに染まる木々、雲1つない青空、まさに絶景だ。
猫がいた。かわいい~
歩き始めの地点より、この辺の方がモミジの色が赤い気がする。
少し標高が高いからなのだろうか?
やがて「石門」にたどり着いた。
見ての通り、岩で囲われた門なのだが…
分かりにくいかもしれないが、石門の岩はくっついておらず、僅かに空間がある。
奇跡的で、ややスリリングな門だ。
さらに進んでいくと、仙娥滝に到着した。
幅は細いものの、かなりの高さを落ちる滝だ。
落差は30メートルあるという。
水しぶきに日が射して虹を作っている。
とても綺麗だ!
仙娥滝を過ぎると車道と合流する。
開けた場所になり、水晶をはじめとしたいくつもの店が連なる。
辺りは水晶の生産が盛んであり、水晶街道と呼ばれているらしい。
この先にロープウェイ乗り場がある。
せっかくなので乗ってみることにした。
頂上には茶屋や神社があり、また、ちょっとした散策路もあった。
ややモヤがかかっているが、富士山を見ることもできた。
山頂はうっすら雪化粧しているようだ。
やはり存在感がある。
ロープウェイを使って下山する。
麓のロープウェイ乗り場に戻ってきた。
すぐ近くに金色の鯉が泳いでいる池を見つけた。
七福神の像もある。
パワースポットなのだろうか?
鳥居があり、立派な鯉の石像が置かれている。
なんとも神々しい池だ。
水晶街道にある仙人茶屋という店で、「食べる水晶玉」を食べた。
きな粉をかけることができる。
おしゃれだし、つるんとした食感でおいしかった。
日も傾いてきたし、帰ることにしよう。
駐車場から4キロ以上歩いたが、帰りはバスが出ている。
本数は1時間に2本くらいだったろうか。
甲府駅まで走っているようだ。
バスに揺られること10分、天神森の駐車場近くのバス停で下車をし、駐車場から車に乗って帰宅した。
紅葉が綺麗な時期に良い森林浴ができた。
天気にも恵まれ、自然の美しさも感じられた。
道も比較的平坦で、誰もが楽しめる所だろう。
ぜひ行ってみてはと思う。
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