【小佐渡編】佐渡は金山とトキだけじゃない!ドライブにオススメのスポットを紹介

新潟県

最後に紹介するのは佐渡の南部、「小佐渡」と呼ばれる地帯になります。

小佐渡には、江戸時代に廻船業で栄えた宿根木や、観光船であるたらい舟、砂金救い体験施設など、佐渡の歴史や文化を感じられるスポットが多くあります。

今回はそれら小佐渡の魅力を伝えていきます。

1.佐渡西三川ゴールドパーク

砂金採りの体験ができる観光施設です。

金や砂金の資料館も兼ねていて、佐渡の金の歴史を学ぶこともできます。

右奥に進むと砂金採り体験のスペースがあります。

足湯のようにも見えますが、ここで砂金採りをします。

かなり広く、団体客が来ても余裕で収容できる大きさです。

中には水が張っており、その下に砂金が混ざった砂が堆積しています。

それを桶のような専用の器具を使って砂金を探します。

 

砂金はとても小さいですが、金色に光っているので見つけた時には感激します。

採った砂金は1500円でキーホルダー・ペンダント・ストラップのどれかに加工することもできます。

佐渡に来た記念に作ってみてはいかがでしょうか?

また、売店があり、ゴールドパークオリジナルのチーズケーキや、地元の米粉を使ったロールケーキやジャムも売っています。

私がここで買ったのは「まるごとりんごジュース」

地元、西三川で採れたリンゴを使ったジュースで、濃厚でおいしかったです。

施設情報
住所 〒952-0434 新潟県佐渡市西三川835-1
営業時間 3~4月・9~11月 8:30~17:00
5~8月 8:30~17:30
12~2月 9:00~16:30
定休日 無休
入場料 大人 1000円
小学生 900円
※砂金採り体験を含みます
ホームページ 佐渡西三川ゴールドパーク (e-sadonet.tv)
アクセス
両津港から約40分、小木港から約16分。無料駐車場110台分あり。
バス ゴールドパーク(小木線)下車、すぐ

 

2.南西部の海岸線

青々とした空と海、緑に染まる田んぼが美しかったので紹介します。

具体的には佐渡島南西部、素浜海水浴場から沢崎鼻灯台にかけてです。

右奥が素浜海水浴場。

この辺りは砂浜が延々と広がっています。

道はアップダウンが多いものの、高いところに行けば見事な光景が・・・。

穏やかな田園風景と海、素晴らしいです。

岩場も多く、景色がコロコロ変わるため飽きさせません。

こちらは「万畳敷」と呼ばれる場所。

このときは潮が比較的満ちていましたが、もう少し潮が引くと、あたり一面平らな岩場が出現するそうです。

また、隠れた夕日のスポットであり、風が穏やかで潮が引いた晴れの夕方には、まるでウユニ塩湖のようなフォトジェニックな写真が撮れるそうです。

正面に見える岩は「神子岩」。

雰囲気は最北部にある大野亀や二ツ亀に似ています。

「マントル直送の岩」とも言われ、はるか昔、日本海ができる過程で海底が引き裂かれ、薄くなった地殻を突き抜けてマントルが地表に達したそうです。

学術的に貴重な岩だそうです。

 

このように様々な自然を感じられる場所です。

道は狭いので運転は大変ですが、行ってみる価値はあると思います。

 

3.宿根木集落

江戸時代に北前船が走っていたころ、佐渡の港として栄えたのがこの宿根木集落でした。

高台から集落を見ると、この密集度!

わずか1ヘクタールの土地に110もの家々がひしめいています。

ここは重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、建物の保存が進められています。

インフォメーションセンターに行くと、観光用の地図をくれます。

所要時間は60分となっていますが、見るだけならさほど時間はかかりません。

集落の中は非常に狭く、車は一切通れません。

カフェや飲食店が数店舗ありますが、ほかの家には一般の人が住んでいます。

観光の際は住民の迷惑にならないようにしましょう。

 

数件の建物は観光客向けに公開されています。

今回訪問したのは、清九郎家。

建物は1858年頃に建てられたもので、約150年もの歴史があります。

建物前の道が狭いため、全体を写真に収めることができません・・・。

中では係の人が集落の歴史や家の紹介をしてくれます。

家が密集しているため、怖いのは火事だったそう。

建物は2階建てで、裏には岩を掘って造った天然の倉庫があります。

 

撮影スポットとして有名になったのが、この三角屋根の建物。

以前、JR東日本のCMで使われたそうです。

 

江戸時代の雰囲気を色濃く残す場所として、宿根木集落は今日もたたずんでいます。

施設情報
住所 〒952-0434 新潟県佐渡市西三川835-1
入場料 無料
ホームページ 宿根木 公式ホームページ (shukunegi.com)
アクセス
両津港から約70分、小木港から約10分。
※駐車場がないため、東側にある郵便局や民俗博物館に停めて歩く形となります。
バス 宿根木(宿根木線)下車、すぐ

 

4.矢島・経島

赤い橋が特徴の風光明媚な場所です。

赤い橋が矢島(やじま)と経島(きょうしま)の2つを結んでいます。

矢島は良質な矢竹の産地で、「平家物語」で源頼政がヌエ退治に使った矢もここのものだそうです。

経島は日蓮の放免状を携えた高弟の日朗が嵐にあい漂着。

読経して一夜を明かしたことから命名されたそうです。

遠浅の湾がまるで湖のようになっており、波も少なく穏やかな場所です。

2つの島の周りをあるいて一周することができます。

ここでは佐渡名物のたらい舟に乗ることができます。

たらい舟は小木地域特有の舟で、アワビやサザエ、ワカメなどを採るのに使われています。

その名の通りたらいを舟状に加工した丸いのが特徴のかわいらしい舟です。

小木の海岸沿いは岩礁や入り江が多いため、普通の船では小回りがきかず漁業に支障があったそうです。

それを観光に利用したものになります。

たらい舟は矢島・経島のほか、先程紹介した宿根木集落や、小木港で乗ることができます。

施設情報(たらい舟)
住所 〒952-0605 新潟県佐渡市小木
営業時間 8:00~17:00
定休日 10月21日(村祭りのため)、11月~3月
入場料 大人:600円
小学生:400円
アクセス
両津港から約70分、小木港から約5分。無料駐車場20台分あり。
バス 矢島入り口(宿根木線)下車、徒歩7分

5.力屋観光船

小木港は直江津港との間を結ぶ高速船が発着する港です。

その横で、力屋観光汽船が様々な観光船を運航していますので紹介していきます。

まずは、たらい舟からです。

内容は矢島・経島にあるものと同じです。

こちらの方が開放感があり、海に出ていく感じがありますが、のんびりした雰囲気やムードは矢島・経島の方があると感じました。

スケジュールに合わせてお好みでよいと思います。

次に観光船についてです。

こちらは団体予約のため、個人で乗ることはできません。

「じゃらん」などの予約サイトに観光船のツアーがあるので、それに申し込みをして乗るという形です。

空いていれば当日予約でも乗ることができます。

2021年11月現在ではたらい船とセットで3000円のツアーが販売されています。

私も同じコースに乗ったのでルートを紹介していきたいと思います。

まず、先ほど紹介した矢島・経島の近くを通ります。

海からでも赤い橋はよく目立ちます。

陸からは見られない違った眺めを堪能できます。

ここは虫谷の入り江と呼ばれる場所で、知名度があまり高くない神秘的な場所です。

入り江の幅は狭く、船1隻がかろうじて出入りできるくらい。

波は穏やかで水は透き通ったエメラルドグリーン。

あたりに人はいなく静かな場所です。

陸路で入るには個人宅の敷地を通らないといけないらしく、オススメしません。

力屋観光汽船の船か、小木ダイビングセンター(小木ダイビングセンター – 小木ダイビングセンター (jimdofree.com))のカヤックで訪問しましょう。

このツアーのメインの琴浦洞窟です。別名「青の洞窟」とも呼ばれるほど水が青々とした場所です。

この船では入り口まで行って引き返しますが、先ほどの小木ダイビングセンターのカヤックでは中に入ることができます。

また、ダイビングツアーもあるそうで、自分で泳いで入ることもできるそうです。

私が乗った船はこのような佐渡の神秘スポットを約30分で巡ってくるツアーでした。

力屋観光のHPを見る限り、さらに先の沢崎鼻灯台まで行くものもあるらしいので、気になる方はチェックしてみてください。

 

そのほかにもモーターボートに乗って周遊するものもあります。

ルートは5種類あり観光船と被るものもありますが、琴浦洞窟の中に入れたり、観光船よりもよく揺れ迫力があったり、5人だと1人1足り1000円でだいぶ安かったりと観光船と違った魅力があります。

 

このように小木港では船を使った様々なアクティビティを楽しむことができます。

周辺には飲食店も多く、ここを観光の拠点にすることもできます。

施設情報
住所 〒952-0604 新潟県新潟県佐渡市小木町1935
営業時間 3月~10月下旬 8:20~17:00
10月下旬~11月下旬 8:20~16:30
11月下旬~2月 9:00~16:00
定休日 なし
料金 たらい舟 大人500円、子供300円
観光船 大人1000円~、子供500円~
モーターボート 1隻5000円~
ホームページ たらい舟力屋観光汽船 (wakwak.com)
アクセス
両津港から約65分、小木港からすぐ。無料駐車場50台分あり。
バス 小木(小木線・宿根木線・前浜線・赤泊線)下車、すぐ

 

5.城の山公園展望台

小木港から20分ほど東へ進んだ赤泊集落にある展望台です。

赤泊城主・本間参河守高頼が建てた城の跡に設置されています。

展望台の上からは赤泊の集落が一望できます。

赤泊の集落は港が大きく、わずかに広がる平地に建物が密集しているのが特徴です。

晴れた日に行ったからかもしれませんが、海と空の青さに感激しました。

個人的に小佐渡随一の景観スポットです。

時折小型船が白い波を立てながら港を出入りします。

こういった自然の姿を味わうのが好きな人にお勧めの場所です。

 

また、赤泊には様々な民話が伝わっているのですが、この展望台はそれらの資料館にもなっています。

展望台までは階段を上がるのですが、途中に民話を表現した様々な像があり、飽きさせません。

 

晴れた日の小佐渡散策にぜひ立ち寄ってはいかがでしょうか?

ただし、道がわかりづらいので注意が必要です。

施設情報
住所 〒952-0711 新潟県佐渡市赤泊
営業時間 8:30~17:00
定休日 なし
入場料 無料
アクセス
両津港から約60分、小木港から約20分。無料駐車場15台分あり。
バス 赤泊漁協前(前浜線、東海岸線、赤泊線)下車、徒歩10分

 

6.岩首昇竜棚田

小佐渡の中央部にある岩首集落から細い道に入ると棚田があります。

外部からだとわかりにくく、地図が無いと迷ってしまうような道です。

しかも道が細く車同士のすれ違いも困難な細い道・・・。

そんな道を進んでいくと突然田んぼが現れます。

下から登っていくので、最初はたんぼがいくつか見えるだけです。

しかし、途中で下を振り返ると多くの田んぼが見えてきます。

細い道をひたすら進むと、やがて棚田のてっぺんにたどり着きます。

一番上までたどり着くと、車が8台程度停められる駐車場と展望台があります。

そこからの眺めがコチラ…

急斜面に棚田が広げり、後ろには大海原が見えます。

周りは山に囲まれ、人工物は全く見えません。

逆に、よくここに棚田を造ったなと思うほどです。

行きにくさもあり、佐渡の中でもかなりの秘境ではないかと思います。

春先の水が張った田んぼ、夏の稲が青々とした田んぼ、秋の黄金色の田んぼ、どの時期に行っても綺麗なのでしょう。

また、日の出が見える場所でもあるそうです。

棚田の近くには「養老の滝」という滝もあります。

水量は多くないものの、かなり高いところから水が落下しているので迫力があります。

こちらも道は狭いですが、棚田と一緒に行ってみてはいかがでしょうか?

施設情報
住所 〒952-0857 新潟県佐渡市岩首
アクセス
両津港から約60分、小木港から約55分。無料駐車場約8台分あり。
バス 岩首(岩首線、東海岸線)下車、徒歩40分

 

7.姫埼灯台

小佐渡の最北部にある灯台です。

両津港へ向かう船から眺めることができ、佐渡に入ったことを感じさせてくれる灯台です。

この灯台、造られたのは1895年、現存する最古の鉄造りの灯台で、その希少性のため「世界灯台100選」にも選ばれています。

特別な日を除き中に入ることはできませんが、灯台の姿からは佐渡を支えてきた歴史を感じられます。

周囲は無料のキャンプ場になっており、キャンプ場からは海も見渡せます。

施設情報
住所 〒952-3435 新潟県佐渡市両津大川
アクセス
両津港から約20分、小木港から約70分。無料駐車場約3台分あり。
※駐車場への道は非常に狭く、注意が必要です。
バス 野城(東海岸線)下車、徒歩10分

 

佐渡南部、小佐渡地方の紹介は以上になります。

宿根木集落やたらい舟など、ほかの地域に無い特徴が小佐渡にはあります。

ぜひ、佐渡の旅を満喫してください。

 

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