香川県にある小豆島をご存知でしょうか?
瀬戸内海に浮かぶ島で、有人離島としては19番目の大きさとなる、そこそこ大きい島です。
オリーブの国内有数の産地であり、また、映画「二十四の瞳」の舞台となった小豆島。
その魅力を実際に観光したコースと共に紹介していきたいと思います。
1.小豆島について
小豆島は土庄町と小豆島町の2町からなる島です。
人口は約2万8000人と島としてはかなり多い方で、中心部は離島とは思えないほど賑わっています。
2.小豆島の観光施設紹介
・土渕海峡
世界で一番狭い海峡として1996年にギネスブックに登録された海峡です。
最も狭いところは幅が9.93mだそうです。
この海峡の難点は気付きにくいところ!
デカデカとした看板が無いので、普通の川だと思い、通り過ぎてしまいそうです。
せっかく世界一を経験したのですから、記念品が欲しくありませんか?
すぐ隣にある土庄町役場では、なんと「世界一狭い海峡横断証明書」を発行してくれるそうです。
100円で発行しているので、旅先の記念に購入してはいかがでしょうか?
余談ですが、この海峡、元々名前が無かったようです。しかし、ギネスブック申請にあたり名前が必要になったので、土庄町の「土」と対岸の渕崎地区の「渕」を取って命名されたそうです。
~アクセス~
土庄港から車で5分。土庄港より路線バス約8分(土庄本町下車)
・エンジェルロード
何人もの人が奥の弁天島と言う島との間を行き来していますね。
この道、潮が引いているときにしか現れない道なのです!
(学術的には砂州といいます)
この道が現れているときに大切な人と手を繋いで渡ると願いが叶うそうです。
何ともロマンチックな場所ですね。
恋人の聖地にも選ばれていて、近くの展望台に鐘が設置されています。
エンジェルロードが現れる時間は、下記の土庄町HPから見ることができます。
~アクセス~
土庄港から車で約6分。無料駐車場あり。
土庄港から小豆島バス小瀬行きで11分、国際ホテルで下車して徒歩5分。
・宝生院
土庄の中心部から少し外れたところにあるお寺です。
ここには樹齢1600年以上と言われる巨大なシンパクがあります。
シンパクはイブキの仲間で、盆栽用として使われることが多い木です。
しかし、ここのシンパクは盆栽用とは大違いです。
でかい!
なんと高さ20m、根元の周囲が16.6mもあります。
あまりにも大きいので、写真に撮ろうとするとかなり離れないといけないくらいです。
根元はこのように2つに分かれています。
木の表面の複雑な形が、この木が歩んできた歴史を物語っています。
~アクセス~
土庄港から車で約7分。無料駐車場あり
・中山千枚田
島の中央からやや西、内陸の狭い斜面に広がる一面の田んぼが、この中山千枚田です。
どこまでも続く大小さまざまな田んぼ。季節によって様々な姿を見せてくれます。
田植えの時期には、水によって鏡のように空を映し出す様子が見えるでしょう。
夏は緑色の若々しい姿を、秋の収穫の時期には一面黄金色に染まることでしょう。
古き良き日本、その四季折々の姿を見られる場所です。
こちらは台湾人のワン・ウェンチーさんの作品。
瀬戸内国際芸術祭のアート作品で、地元の竹で作られた家です。
入場料を払えば、中に入ってくつろぐこともできるそうです。
のんびりしたい人にはお勧めです。
~アクセス~
土庄港から車で約20分。5分くらい歩いたところに無料駐車場あり。
・寒霞渓(かんかけい)
寒霞渓は小豆島の中央にある渓谷で、国指定の名称に選ばれている景勝地です。
展望台からはふもとの集落や、瀬戸内海の青々とした海を眺めることができます。
小豆島の起伏の多さがわかる場所です。
寒霞渓は、約1300万年前の火山活動によってできた岩塊が、風化と侵食によって削られ、現在の形となったそうです。
特に春先の桜や秋の紅葉が美しい場所です。
また、寒霞渓にはロープウェイを使って行くこともできます。
ロープウェイに沿ってハイキングコースも整備されており、「行きはロープウェイで登り、帰りは歩いて下る」といった楽しみ方も可能です。
山頂にはレストランの他、軽食が食べられる売店があります。
私はここでオリーブ牛を使ったハンバーガーを食べました。
オリーブ牛とは、オリーブの搾り果汁を与えて育てた讃岐牛のことだそうです。
寒霞渓のHPを貼りますので御覧になってください。
~アクセス~
・土庄港から車で35分。無料駐車場あり。
・寒霞渓湖
内海ダムによって作られた人工の湖です。
内海ダムは香川県で一番横幅が長いダムで、423mあるそうです。
ここから眺める風景はまさに絶景!
山を眺めれば、自然が作り出す険しい山肌がと湖が。
海を眺めれば、のんびりとした瀬戸内海の雰囲気を味わうことができます。
観光地でないため、人が少なく静かで落ち着いた場所です。
~アクセス~
車で寒霞渓から25分。土庄港から30分。駐車場あり。
・マルキン醤油記念館
香川県では醤油の生産が多く、国内では5位の生産量だそうです。
そのうちの半数が、ここ小豆島で作られているとか。
小豆島では塩田から塩を得ることができます。また、温暖な気候は塩や麹の発行に適しており、海運にも恵まれていました。
また、小豆島の醤油は木桶で作られることが多いそうです。昔ながらの伝統を守っているのですね。
ここ、マルキン醤油記念館では、そんな小豆島の醤油づくりの様子を見ることができます。
また、隣接された物産館では「醤油ソフトクリーム」や「醤油プリン」を販売しています。
↑けっこう醤油の味がきいていました。
~アクセス~
土庄港から車で30分
・二十四の瞳 岬の分教場
映画「二十四の瞳」の舞台となった分教場です。
1902年に田浦尋常小学校として建設され、1971年まで使用されていました。
中は昔懐かしい木造の校舎が保存されています。
教室は3つあり、中は当時の雰囲気がそのまま残されています。
昔使われていた机やオルガンもあります。
今とは違う、昭和の古き良き日本を味わえる場所です。
また、ここから800mほど行くと「二十四の瞳映画村」があります。
訪れていないので紹介できませんが、HPのリンクを貼っておきますので御覧下さい。
~アクセス~
土庄港から車で40分
・道の駅:小豆島オリーブ公園
島の南部にある道の駅で、オリーブの歴史や産業などを紹介する「オリーブまるごと情報ギャラリー」という施設があります。
また、売店もありオリーブのソフトクリームを味わえます。
ここはなかなかのフォトジェネティックスポットです。
併設されている公園には2000本ものオリーブの木が植えられています。
高台にあり、斜面にはオリーブの木々が広がっています。
奥には海が見え、見晴らしの良い場所です。
オリーブは熟していくにつれ、実の色が緑→赤→黒紫と変化していくそうです。
収穫時期は9月~翌年2月ごろまで。用途によって収穫時期が違うそうです。
写真は8月に撮ったもの。木の実に若々しさを感じました。
このポストは「幸せのオリーブ色のポスト」と呼ばれ、ここから大切な人にメッセージを投函できます。オリジナルのポストカードも販売しています。
少し歩いたところには真っ白な建物と風車が!
これは「ギリシャ風車」と呼ばれ、小豆島と姉妹島提携を結ぶ、ギリシャのミロス島との友好の証として建てられたものです。
また、魔女の宅急便とのタイアップもしているようで、園内では魔法のホウキを無料で貸し出しています。
オリーブ公園は広々とした場所で、大人も子供も楽しめる。そんなおすすめの場所です。
~アクセス~
土庄港から車で20分
3.小豆島へのアクセス
小豆島には本土を結ぶ橋や空港は無いため、行くためには船に乗る必要があります。
その一方、瀬戸内海に囲まれているため、本州・四国の様々な場所から船が出ているというメリットもあります。
・高松からのアクセス
始めに高松からのアクセスを紹介します。高松には高松港と高松東港の2つの港があります。
高松港は高松駅から歩いて10分程のところにある港で、小豆島へ行く船が最も多い港です。土庄港・池田港へ向かう船があります。また、土庄港へはフェリーのほかに高速船も出ています。
本数・料金・所要時間は以下の通りです。
高松港~土庄港:1日15往復、片道700円、60分(フェリー)
高松港~土庄港:1日15往復、片道1190円、35分(高速船)
高松港~池田港:1日11往復、片道700円、60分(フェリー)
また近接する高松東港からも船が出ています。本数が少ないうえ、高松駅から4キロと距離がありますが、駅との間に無料のバスが出ています。
小豆島の港は坂手港になります。
本数・料金・所要時間は以下の通りです。
高松東港~坂手港:1日3往復、片道700円、75分
・岡山からのアクセス
新岡山港から土庄港にフェリーが出ています。新岡山港へは岡山駅からバスが出ており、所要時間は40分です。
本数・料金・所要時間は以下の通りです。
新岡山港~土庄港:1日8往復、片道1090円、70分
また、岡山駅からのバスとフェリーがセットになった「かもめバスキップ」という切符が発売されており、片道1400円で購入できます。
・宇野からのアクセス
同じく岡山県で、かつては四国の玄関口の1つであった宇野港からもフェリーが出ています。小豆島側の港は土庄港です。
本数・料金・所要時間は以下の通りです。
宇野港~土庄港:1日6往復、片道1260円、60~90分
※旅客船とフェリーが併用されており、そのため船により所要時間が異なります。また全ての便が小豆島の隣にある豊島を経由します。
・日生からのアクセス
日生港からは小豆島北部の大部港との間にフェリーが出ています。
本数・料金・所要時間は以下の通りです。
日生港~大部港:1日5往復、片道1050円、60分
・姫路からのアクセス
姫路港からは福田港へフェリーが出ています。
本数・料金・所要時間は以下の通りです。
姫路港~福田港:1日7往復、片道1550円、100分
・神戸からのアクセス
小豆島へ行く船の中で最も東から出発するのが、神戸新港(第三突堤)から出る船です。小豆島の港は坂手港です。
本数・料金・所要時間は以下の通りです。
神戸新港~坂手港:平日3往復、休日4往復、片道1990円、3時間20分
神戸港からは平日3往復、休日4往復の船が出ています。また、平日の小豆島坂手港行き1本と、休日の1往復は夜行船となります。夜行船の所要時間は6時間30分です。
まとめると↓のようになります。
いかがでしょうか?
自然豊かな小豆島へ是非行ってみてください。
コメント